足りない尺を、ナント生成してくれる。
10月14日~16日、Creative Cloudの年次イベント「Adobe MAX」が米国フロリダで開催されました。
以前から発表されていた「Premiere Pro」へのAI実装がついにベータ版としてリリースされることが発表されました。
主な新機能として、動画の生成拡張機能が追加されました。
もちろん、今後新たなAI機能も追加搭載されていくかと思います。
この「生成拡張機能」は、すでにPhotoshopに搭載されている機能の動画版といえるでしょう。
しかし、静止画と動画では生成時間やクオリティーにかなりの差があるのではないかという期待と不安が交錯します。
早速、Creative Cloudからダウンロードして検証してみたいと思います。
UIは使い慣れている従来のPremiereProと一緒です。
注目は、ツールBOXの最下段に生成用のボタンが追加されました。


生成拡張機能を使うためには、フッテージ対して下記の条件があります。
・解像度 :1920/1080(Full HD) 1280/720(HD)
・アスペクト比 :16:9 (縦動画非対応)
・フレームレート:12~30 FPS プログレッシブ (インターレス非対応)
通常の編集と同様に、フッテージをタイムラインに配置します。
今回使用するフッテージは「1280/720 24P」で検証

冒頭シーン及びエンドシーンの生成の仕方

フッテージの『エンド部分』を生成する場合
(1)ツールから「生成拡張ボタン」を選択
(2)尺を伸ばしたいフッテージの『エンド部分を右にスライド』
(3)生成尺数は2秒まで延ばせます
(4)生成が開始され、進行状況が表示されます
(5)1〜2分程度で生成部分に「AI生成」と表示され完了です

フッテージの『冒頭部分』を生成する場合
(1)ツールから「生成拡張ボタン」を選択
(2)尺を伸ばしたいフッテージの『冒頭部分を左にスライド』
(3)生成尺数は2秒まで延ばせます
(4)生成が開始され、進行状況が表示されます
(5)1〜2分程度で生成部分に「AI生成」と表示され完了です

生成が完了すると、「AI生成」と表示されます。
・生成される尺数は2秒です。
・1つのフッテージに対して生成は1回ですが、下記のやり方で前後2秒ずつ合計4秒を延ばすことも可能です。
生成されたフッテージとオリジナルフッテージはネスト化されています。
クリップをダブルクリックすると下記のようにレイヤー分けされた構造をみることができます。
この場合、ネスト化を解除したシークエンスで、オリジナルクリップの冒頭部分を生成することで、
前後2秒づつ計4秒延ばすことができます。

生成部分の編集点の検証
検証に使用したオリジナルフッテージと生成したフッテージの編集点(繋ぎ部分)をみると、若干・一瞬の違和感は否めません。
しかし、全体の流れで見ている限りでは、一般的には特に気にならと思います。
フッテージの内容によっては、もしかしたら、生成カットに大きな違和感が発生する場合もあるかと思います。
オリジナルフッテージのアウト点と生成されたフッテージのIN点のキャプチャー画像で比較すると
共に、地面の砂地の形状と色味に違いが見受けられる。




もう1点気なった点としては、編集点が同ポジのコケ(止まっているような現象)が見受けらました。
これは、ネストを解除し、生成されたカットのIN点から2フレームをスライスして、再度ネストに戻したら解消されましたが
生成されたカットのOUT点が2フレーム欠落状態になり、ブラックアウトするので調整が必要になります。
生成カットは、2秒でコンポジットされているので、削除したフレーム分がブラックアウトします。
タイムラプスのフッテージでの検証


エンド部分を生成した結果、上記のよう編集点の修正を施す ことで違和感なく使用できました。
生成結果に満足できない場合は、再生成も可能
一度生成された動画を再生成する場合は、クリップに表示された「AI生成」マークをクリックし、「もう一度生成」を選択することで再生成が開始されます。
「出力が高い」「出力が低い」は、生成動画のクォリティーなどの結果をAdobeにフィードバックするアンケートのようなもです。

生成した4カットを繋いだ検証動画
1カット目 エンド部分を生成 2カット目 冒頭及びエンド部分を生成 3カット目 冒頭部分を生成 4カット目 Timelapsエンドを生成

